新着情報

国内初!PHIUS+2015基準認証住宅のプレス発表を行いました。


SONY DSC SONY DSC
SONY DSC SONY DSC

2016年9月7日(水)、東京都港区芝公園の機械振興会館にて弊社が設計・施工を手掛ける「神宮寺の家」のプレス発表が行われました。
この住宅は、米パッシブハウス研究所が発信しているPHIUS+2015基準に国内で始めてプレ認定された物件です。
当日はプレス発表とセミナーを行い、住宅関係者・新聞社・雑誌社などの多くの方にお集まりいただきました。


【概要】
昨今の気候変動が人間の活動によるところとする見解が一昨年のIPCC第5次報告書で公表されてから、地球温暖化を食い止めるための省CO2対策は各分野待ったなしの状況です。
特に家庭からのCO2排出は核家族化や電化製品の保有台数増加などに伴い、高止まり傾向が続いています。その対策の一つとして、日本では住宅性能において現在の省エネ基準よりも高い断熱の基準であるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を設定して家庭からのCO2排出量を抑えようとしています。

しかしながら、私たちはこの基準値もまだまだ甘いと考えます。

世界的には、環境先進国との認識から注目されることの多いドイツ発の超高断熱・超省エネ住宅のパッシブハウス基準があります。ですが、札幌より北に位置する北国の気候のドイツに合わせて考えられた基準であり、気候条件に違いのある他の国や地域においても設計基準は一律です。
そのため、日本を含む猛暑が続き冷房・除湿エネルギーの量が多く必要となる過酷な夏期を有する地域では、この基準が適さないことが指摘されています。

そこで、弊社が辿り着いたのが米国パッシブハウス研究所(以下:PHIUS)が創出した『PHIUS+2015基準』を満たす住宅の建設でした。

この基準ではドイツのパッシブハウスのように暖房に必要なエネルギー量だけでなく、冷房・除湿に必要なエネルギー量などに対しても基準値が用意されています。ドイツとの大きな違いとして、北や南、海洋性気候や乾燥地帯など気候条件の違う地域ごとに、それぞれ最適であろう基準値が振り分けられています。北米において最もレベルの高い基準であり、米国内ではこの基準での建設が拡大しています。

こうして、PHIUS+2015基準で建設すると決めて始まったものの、私たちは大きな問題に遭遇しました。それは、夏は高温多湿で、強い潮風を浴び続ける当該敷地の旭市では、クリアすべき冷房に必要なエネルギー量のハードルが高く基準に達しないのではないか?ということでした。さらに、多湿ゆえの室内・構造体内の湿気も懸念されます。
実はこの家、すでに意匠デザイン・構造がほぼ出来上がっている段階からPHIUS+2015基準の認定を目指したため、基準を満たしやすいような設計が随所にわたってなされているわけではありませんでした。しかも、夏の室温上昇に直結する西側にあえて大きな開口部を連続的に設けるという、かなり挑戦的なパッシブデザインの住宅だったのです。

その難問を打ち破る決め手となったのが、Fraunhofer(フラウンホーファー)建築物理学研究所が開発・提供するWUFI Passive/Plus3.xという解析プログラムでした。このソフトには各地の気象データや断熱材・建築部材の物性値が広く組み込まれており、PHIUS+2015基準を満たす外皮の断面構成を設定した上で、結露の危険性、構造体内部の温度・湿度の分布、建材湿潤に伴うカビや腐朽などが予測可能なため、これらのリスクを回避できるであろう最適な設計が同時にできるのです。
これらは、私たちが目指す高い耐久性のある構造体・外皮性能を作り上げ、欧米並みの建物寿命にしたいという想いとも一致しておりました。

こうしてWUFI Passive/Plus3.xを駆使することによりこの難問が解決され、この度無事にPHIUS+2015基準のプレ認定(正式認証は、竣工後の検査を経てから)を取得いたしました。しかも、国産のドア・窓を採用した物件としてはアジア初(国内初)の認証です。

様々な課題をクリアして、まもなく着工となります。そして数か月の時を経て竣工を迎えます。
しかし、竣工がゴールではありません。本当に大切なのは、その後です。外部や室内や壁内など計測機器が取り付きます。その結果を取り出してシミュレーション通りの性能がでているのか?また、使用エネルギーは基準以下か?さらには体感的に温熱環境は快適か?など多くの検証が行われます。
ここで得た知識はこれからの建築に活かされていき、経済性と耐久性を考慮してこの地域に最良なパッシブハウスを提供していけるはずです。
ハヤシ工務店の今後に、是非ともご期待ください。

神宮寺の家
【性能】
UA値:0.17w/(㎡k)  
ηA値:0.2
Q値:0.79 W/㎡ K

【The Member of Passive House Project in Asahi】
芝池英樹(京都工芸繊維大学准教授)
岡田早代(SA2 Studio)
小久保一椎建築設計事務所
佐貫一級建築設計事務所
旭化成建材株式会社
信越ビー・アイ・ビー株式会社
ハイシマ工業株式会社山崎屋木工製作所
YKK AP株式会社
米国パッシブハウス研究所
PHIJP 発足準備会
株式会社ハヤシ工務店
*敬称略/ 順不同

EVENT

CONCEPT

  • LOHASINの想い

WORKS

  • ハヤシ工務店の手仕事案内

BLOG

PROJECT

  • ロハス・イン オリジナル自然素材
  • FOREST BARN
  • Craftman