14 9月至福のひと時 ~秘密の告白~

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7席しかない、この重厚なカンターの上で幾人が酒を呑んだんんだろう。

昭和29年に創業、一度リニューアルはしてあるものの、

ここに存在するカウンターはそのままだ。

ステンドグラスのドアを開き一歩足を踏み入れると、

まるで豪華列車のバーのような重厚感とエレガントな雰囲気に包まれる。

 

「落水荘と、F・L・ライトの環境共生手法」という三沢先生の講演を聞く。

その後、ドイツビールで乾杯、そして食事。一頻りアルコールを入れたあと、

作家川端康成や三島由紀夫、池波正太郎も愛した場所に向かう。

ラッキーだ。

客は3人だ。

入れる。

気が付けば、この歴史的カウンターに、三沢先生、芝池先生、大橋先生と私の4人。

 

私は、「酔」という状態に責任をなすりつけ、聞きたいことを聞いた。

まるで、デリカシーって言葉の存在自体を知らないかのように。

 

フランク・ロイド・ライトじゃなく、

アントニン・レーモンドのことを、

しつこいくらいに。

 

三沢先生は、レーモンドが亡くなった後に、レーモンドの本を出そうとした。

しかし、レーモンド事務所の先輩である吉村順三に、こう云われたそうだ。

「三沢くん、死人に鞭を打つようなことはするな!」

本意では無い。

ただ、アントニン・レーモンドを多くの人に知ってもらいたかったのだろう。

レーモンドのお金でアメリカに留学した三沢先生は、アメリカで多くを学んだ。

三沢先生にとってレーモンドは、本当の恩師であり父であったはずだ。

 

結局、吉村さんが亡くなった後、本を出しまくる。笑…。

 

歴史的な空間で、有名建築家の史実を聞く、幸せだ。

なかには、

あれ、

もしかして、

これって、

いいのか、

今、凄いこと聞いちゃったぞってことが・・・。

幸せだ。

 

早朝に起きて、車を飛ばし、朝8時には何もなかったように

事務所で仕事をする。誰にも言わない私だけの秘め事だ。幸せだ。

 

っていう告白。

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