こっし-noたてもの気分

スタッフブログ

こっし-noたてもの気分

N様邸 お引き渡し エピソード2。

崖条例をクリアする方法はいくつかありますが、まずは、崩れてくる土の計算が必要となります。この計算が難解です。エリアの土木事務所の担当者さんでも扱った事がなくちょっとわからない…って感じ。この辺りで計算できる人を探そうにも、過去申請された履歴もなし。付き合いのある設計事務所さんいくつかに相談してもできないとのこと。困った…困った…。

それでもなんとかできる方を探し出し、土の計算はクリア。あとは、どの方法で崖条例をクリアするか?

 

どの方法を採用するかを決めるのに、一番時間がかかってしまいました。総合的に考えて何が一番良いかを探る時間が必要だったのです。結果、一階をRC造にするのは予算超過だし、崖側のみRC壁にすると同階における混構造で構造計算に時間がかかりすぎる…。消去法で残ったのが、待ち受け擁壁を建てる方法でした。

 

方法が決まらない段階では、場合によってはリフォームに舵を切ることも視野に入れていた為、崖条例をクリアする方法が確定した事で、掛かる予算もはっきりして、やっと具体的な建築計画に進む事が出来ることになりました。

ここまで、一年以上かかってしまったと思います。

エピソード3に続く。