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手間を楽しむ子どもとの暮らし

香取市T邸

家づくりを始めた頃は、まだ3人家族でした。
子どもが多くいる暮らしを主軸に置いて、家族の時間をいつくしむ家をじっくりとつくり上げたTさん。

市外から越してきてからもうすぐ2年。
昨年の秋には息子さんも生まれ、今では5人家族になりました。

隣には母屋があり、敷地内ではおばあさんから赤ちゃんまで4世代がともに生活しています。
大きな空と木々に囲まれた、家族の暮らしにお邪魔してきました。

食べることを暮らしのまんなかに

もともと美味しいものを食べるのも作るのも大好きなTさん。
家づくりの段階から保存食の保管スペースを確保しているほどでした。
お子さんが増え、子どもの食事を整えるようになってますます「食べること」を大切に考えるようになりました。

生きることを支える『食べる』という行為。

家族の身体をつくるその食べ物をできる限り自分の手で作りたい、また、なるべく地域の食べ物で食卓を整えたい、そんな思いが募ります。
ご主人の故郷であるこの地には、おじいさんが遺してくれた畑が目前に拡がっていました。ここを受け継ぎ育てた野菜で食卓の大半を賄います。

生産する暮らしを始めると、自然は余るようにできていることを実感。
旬の野菜は一家では食べきれないほどよく採れるので、ドライにしたり塩漬けにしたり、と余すところなく食を楽しみます。

小さな子がいるからこそ、買えば簡単なことでも、あえて手作りの手間を楽しむこと。
そして、一度作ってみると、市販の物にはない鮮やかな味に魅せられて、また次なるものを作ってしまうそうです。

家のまんなかにあるキッチンは、家のどこからでも見えるし、どこにいてもその音が聞こえます。
ストーブの上で煮える豆の匂い、焼きイモができる楽しみ、毎日の家のごはん。
子どもたちもこの『台所の風景』が原体験となって育っていくことでしょう。

かけたい手間 かけない手間

自然豊かなエリアに育つ子どもたちは、外遊びも大好きです。
晴れでも雨でも暑くても寒くても、お構いなしに外に飛び出していきます。
泥んこになって帰ってきても、優しく迎え入れてあげられるのは、ダイレクトにお風呂場につながる動線があるから。

目いっぱい外で遊んだら、庭でサッと流してユーティリティからお風呂へ直行。
もとは洗濯物を『出す』動線としてい考えていたものが、子どもたちの『入る』動線として大活躍。

子どもの遊びは存分にやらせたい!というTさん夫妻にとっては、手間を掛けずにきれいを保つ工夫が不可欠でした。
部屋がドロドロにならない安心感があればこそ、思いっきり遊ぶ子どもたちを温かく見守ってあげられるのでした。

ブランコを作ったり、薪を割ったり、食べ物を作ったりという楽しい手間はどんどんかけたい、だからこそ省ける手間をなるべく省く。
そして、家族の時間を大切にしていきたい。Tさん夫妻の想いはいつもそこにあります。

のびのびと遊ぶ子ども達を見ていると、自然と穏やかに笑ってしまう。あたたかな空気感に満たされた暮らしでした。

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