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猫がつないだ、ふたりと一軒の物語

旭市 Y様邸

大きな窓からやわらかな光が差し込むリビング。ソファに並んで腰掛けるご夫妻の膝の上では、愛猫たちが思い思いにくつろいでいます。この穏やかな光景の始まりは、1匹の子猫との偶然の出会いでした。

「いつか猫と暮らしたい。」

奥様は以前からそう思っていたものの、当時は賃貸住宅での生活。そんなある日、車で出かけていたお二人は道路の真ん中でうずくまる1匹の子猫を発見します。放っておくことはできず保護したその猫が、現在も家族の中心的存在であるロキくんです。
ロキくんを迎えたことで、お二人の暮らしは変わっていきました。賃貸ではふたりで暮らしているだけでも気を遣うことが多かったため、「もっと自由に安心して猫たちが暮らせる場所をつくりたい」という思いが膨らんでいったそうです。

一方で、ご主人はもともと持ち家に憧れがあったわけではなく、キャンピングカーで暮らしてもいいと思うほど自由な発想の持ち主。それでも最終的に家づくりを決意した背景には、奥様の熱意がありました。猫との暮らしのためにパワポで資料を作り、プレゼンまで行ったという奥様。その熱意でご主人も「一度きりの人生だし、やりようはいくらでもある」と家づくりを決意。猫たちと安心して暮らせる住まいづくりが本格的にスタートしました。

こうして完成したのが、人にも猫にもやさしい平屋の住まいです。

違うからこそ、広がる世界

旅行やキャンプ、スノーボード、ライブ鑑賞など、多くの趣味を共有しているお二人。だからといって、いつも同じ時間を過ごしているわけではありません。「一緒に楽しむこと」と同じくらい、「お互いの自由を尊重すること」を大切にしています。

その象徴ともいえるのが新婚旅行のエピソードです。旭市から自車で12時間かけて福岡へ、そして九州を一周する9日間の旅の終わり、奥様は先に飛行機で帰宅。一方ご主人は、そのまま関西に住む友人たちを訪ねながら3日遅れで帰宅したそうです。新婚旅行で別行動とは珍しいケースですが、お二人にとってはごく自然なこと。一緒に旅を満喫して、好きな方法で同じ家に帰ってくる。その心地よい距離感が仲良しの秘訣なのかもしれません。

そんなお二人は、出会ってからお互いに大きな影響を受けたといいます。

もともと慎重で心配性だった奥様は、「石橋を叩いて叩いて渡らないタイプだった」と笑います。しかしアクティブなご主人と過ごすうちに、これまで経験したことのない世界に触れる機会が増えました。車中泊やスノボなど、未経験だったアウトドアレジャーを心から楽しめるようになったそうです。

ご主人も変化しました。思い立ったらまず行動、そんなタイプだったそうですが、結婚後は肩の力がほどよく抜け、友人から「丸くなったね」と声を掛けられることも増えたといいます。

相手に合わせるのでも、無理に変えるのでもない。好きなことを一緒に楽しみ、ときには別々の時間も大切にする。そんな積み重ねが、出会いから8年という歳月の中でご夫婦のかたちを育んできました。

猫も人も心地よく過ごせる場所

Y様の住まいは、猫たちがのびのび過ごせる平屋です。玄関脇に設けた猫窓やリビングの大きな窓から外を眺める愛猫と、その姿を愛でるお二人。季節の移ろいを感じながら、思い思いの時間を過ごす猫たちの姿は、ご夫妻にとって何よりの癒やしです。

以前は休日ごとに出かけていたお二人も、今では「家で猫たちと過ごす時間が一番好き」と笑います。外出中も見守りカメラを確認し、スノボやドライブも基本日帰り。泊まりがけになる用事はご主人ひとりで出かけ、奥様はテレビ電話で参加しながら景色や会話を楽しみます。

「ふたりでいると世界が広がるし、人生が楽しくなる」愛猫たちと過ごすこの家には、お二人らしい優しさと温もりがあふれていました。