百術不如一誠

社長ブログ

百術不如一誠

無能な働き者?

1936, Germany --- Hans von Seeckt, German soldier and politician, Chief of the High Command of the German Reichswehr from 1920-1926, and from 1930 a delegate to the Reichstag. --- Image by © Austrian Archives/CORBIS

今年の弊社のテーマは「Restart」

 

そのテーマの一貫として、就業規則と雇用契約書について

社労士との打合せを重ねている。

 

そこで、私はドイツの労働者の話を持ちだした。

 

というのも、ドイツでは、ほとんど残業が無く

皆、決められた労働時間のとおりに、作業を止める。

そのあたりは、徹底していて凄いですね・・・。

と私が言うと

社労士の方は、こう切り返した。

そうなんですよ林さん、ドイツでは、

無能な勤勉者は「悪」とされるんです。

 

ん?悪(アク)!

つまり、無能な勤勉者は悪(ワル)いこととされている。

国が変われば、悪いことの定義が違ってくるんですね。

深く納得しました。

 

第一次大戦中にドイツ(ワイマール共和国)の陸軍を立て直した

軍の最高実力者のハンス・フォン・ゼークトの言葉です。

 

有能な怠け者は司令官に、

有能な働き者は参謀にせよ。

無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。

無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ。

 

つまり、無能な働き物は排除ということになります。

無能な働き者は集団の害となり、全体に不利益を及ぼしてしまうと

彼は言うのですが・・・。

 

命の懸かった現場だけでなら、理解できるのですが・・・

現代社会での組織では、

もっと言うと,

働き者が美徳とされる日本では、

無能な働き者が「悪」とされる風土が根付いていないので、

言いきってしまうのは、なかなか厳しいものがありますよね!

 

 

そもそも、

無能な働き者の「無能」とは、

人それぞれに個性があるように、全てにおいて無能であるわけが無いし、

単に頭が悪いわけでもない。

 

「無能な働き者」の「無能たる条件」は、

 

受け持った仕事で、かなりの頻度で、間違った答えを出す。

で、間違った答えで、廻りに悪影響が及ぶ。

その間違いに気づかず、他のスタッフの仕事を増やす。

 

そんな時は、有能な働き者が、気づかせてあげることが、

いいんでなかろうか?

 

誤解されては困るので…..

きちんと断っときますけど、

弊社には無能な働き者はいない!

私以外、皆、有能な働きものだ。