百術不如一誠

社長ブログ

百術不如一誠

トレーサビリティと健康住宅

Traceability
この言葉はもう聴きなれた言葉。
よく牛肉とか大根など、「食」に関していわれますが、
住宅の建築材料ではあまり聞かれない。
私は、毒入り餃子のニュース以来、いつも考えてしまう。
「健康住宅」の概念は?
とたずねると、ほとんどの人が説得力のある答えが返ってこない。
中には、「自然素材を使って・・・」云々。
「体に良い住宅のことだよ」??  
はぁ?だから体に良い住宅とはとき聞き直すと・・
相手は困った様子を見せる。
なぜ、こんな簡単な事がわからないのだろう。
その人は、自社のウェブサイトに「健康住宅」と書いて、
チラシには健康住宅宣言とでてるじゃないか。
ショックだ。悲しい。
その人がこのブログを読んでいるかどうかわからないが
ヒントを書きます。

人間がこの一生の中で、摂取する物質の重量比は、
多い順に並べると、
吸い込むもの(83%)、
飲み物(8%)
食べ物(7%)
その他(2%)皮膚呼吸など
の順になります。
吸い込むもの83%のうち
室内が74.7% 屋外が8.3%
室内74.7%のうち
自宅が56% 他が18.7%
このデータをみると、
その吸い込むものの中で、もっとも大きな比重をしめるのが「自宅の空気」。
実に、人が一生涯で摂取するものの総重量の56%をしめる計算になり、
私たちの人生に大きな影響を与えていることがわかります。

例えば無垢のフローリング、梁、など
どこの国の木を切って
どこ国で加工して
どのような倉庫で管理され、
輸入されてるかわかってないとおもいます。
無垢のフローリングはいいな~と思ってていても、
実は6ヶ月前まで、たっぷり漂白剤に使っていたなんて知りませんよね。
そのフローリングにうつ伏せになってスリスリなんてないですよね。
住宅の梁に使われる「米松」これ、今はドイツでもニュージーランド、
カナダでも米松です。
なぜなら、米松とはダグラスファー、レッドファー、モンタナファーなどなど
沢山ある名前の総称になってるからです。
どこの米松かくらいは、わかってないとだめですよね~。

カビの原因、ダニの死骸からVOCの事実、皮膚細胞の活性化、遠赤外線効果
マイナスイオン効果、善玉菌の効果などなど・・
見つけてください。「健康住宅」の概念を。
はやし