百術不如一誠

社長ブログ

百術不如一誠

設計コンペ

今日、OZONEのイベントに参加してきました。
このイベントは、ライフスタイルの変化や価値観で多様化する都市ならではの「リノベーションにスポットをあてた「OZONE新築・リフォームフェア2011 TOKYOリノベーション展」に連動し開催される建築家による公開コンペで、架空の建て主設定をもとに、書類選考を通過した9人のOZONE登録建築家が、来場者を建主に見たて、プラン提案・プレゼンテーションを競うイベントです。
私も工務店の立場ながら、来年マイホームを密かに新築しようと企む一人なので、
勉強がてらに、途中、現場監督のT君を拉致って一緒に参加してみた。
三人の建築家のプレゼンを聞いた。どれも個性がでていて素晴らしかったが、
私の一票は、再生可能な自然エネルギーによる自立循環型リノベーションの提案をした、関本竜太氏の「通り土間のある家」だった。
なぜなら、関本氏の提案には、意匠的な部分で建築家としての押付けが無く、むしろ架空の建て主にしっかりと目を向け、心地よさ・気持ちよさが容易に想像でき、プランもシンプルで現実的、そしてパッシブデザインのリノベーションということで、エネルギーや環境も考慮したリノベーションとなっていた。さらに関本氏の提案は、実際にその仮定の予算で施工できそうで、技術的にも信頼のおける提案と感じられました。(工務店っぽい意見かな?)
で、コンペの結果は・・・
会場の多くの方は私と同じ考えだったことに安心しました。
しかしながら、実はこのコンペ、ポスターと模型の一般審査も考慮していました。
どれだけポスターを上手に制作するか、これが大きく審査に関わることを知りました。
ちょっと残念な気もしましたが、これがコンペなんですね。
帰り道、拉致ってつれてきたT君に恐る恐る聞いてみた。
「どうだった?」「だれに投票した?」
「関本さんです。」
よかった・・・ほっとしました。
弊社の社員が私と同じ意見で・・・
訳を聞いてみました。
消去法だったそうです。(この考え私的には残念ですが・笑・)
○○氏は庭に行くのに寝室からしかなかったからいやでした。
そして、リフォームなのに構造的に決め付けられてこうしかならない的でスキじゃありません。そして、○○氏は新築ならいいけど、屋根の上からあの構造の柱を入れるのは厳しくないですか?排水はどうするんですか?最後に、プランを決めておきながらお客さんに合わせて浴室を配置するって言っていたので、それはずるい。とのこと、
なんともなんとも現場監督らしい意見が次から次へと・・・
で、今日はT君にとってはとても勉強になったのではないかと考えながらも、
実際のクライアントがいない設計コンペの虚しさ・・・
快適さや現実性より、建築家のやりたいことのインパクト趣向の虚しさ・・・
ポスターや模型制作の重要性の虚しさ・・・
を、ほんのちょっとだけ感じました。
で、全然関係ないんですけど・・・
帰り道、
いくら拉致ったとはいえ、社長運転かわりましょうか?
の一言あってもいいとおもったので、
自分から「眠くなってきた」といってみた。(笑)
するとT君は・・・・     つづく