ジェイ(Jay Lepple)とマットに連れられ、
まずは、ティンバーフレーム(木骨造)の工場と本社に案内された。
広大な敷地にとても大きな木骨造の工場がいくつもあった。
1800年後半までアメリカはこの木骨造が主流であったが、
西へ西への拡張と早急な建築の必要性の増加により、
ティンバーフレームは衰退していく。
しかしながら、この木骨造(アメリカの古民家)は200年経っても、
朽ちていない耐久性と構造の美しさに感銘を受けたテッド・ベンソン(社長)は
ティンバーフレーム技術を復活させるために奮闘することになる。
ティンバーフレームに対する彼の情熱が、
この地域の木工職人から注目を集め、
1974年にベンソンウッドという会社を起ち上げることとなる。
そこからの、この社長の活躍はものすごい。
現代のティンバーフレーム(より強度を保つ木骨造)の第一人者となった彼は、
北米Timber Framers Guildの創設者となり、木骨造のテーマに関する本を4冊執筆し、
さらに、この会社は木材フレームの設計、
エンジニアリング、クラフツマンシップ、
CAD-CAMテクノロジーの創造的なリーダーとしての地位を確立することになる。
これにより、会社は米国のほぼすべての州、カナダ、イギリス、および日本に進出することになる。
私も本社に飾ってある写真をみた。
な、なんと、五重の塔を建ててた。
もちろん、日本の有名な棟梁に師事し、日本の伝統的な仕口もマスターしてた。
本屋内にその模型が飾ってあり、私はびっくりした。
とにかくこの社長と会社はとんでもないぞ・・・と思い始めた矢先、
本当に驚ろくのは、この後にいった工場だった。
つづく