ベンソンウッド本社から、車で30分くらいはしると、
キーンという街がある。
キーン州立大学近くの、工業団地にその工場はあった。
その工場に入る前からすぐ気がつくのは・・・でかい!
本当にこれが住宅会社の工場か?
約5500坪ほどあると思う。(聞いたが忘れてしまった)
当然、週末なので工場は休みだが、
私だけのために、鍵を開けて見学をさせてくれた。
中に入り、私が進むとまるで私の進むべき道を照らすように
照明が一つ一つ点灯していく。
静まりかえる工場と木の香りにゾクゾクし、これが武者震いかと感じながら・・
ジェイとマットの説明を聞く。
にしても、マットは車の運転をしてたので飲んでいないが・・
そういえば・・ジェイはずっとビールを手にしてる。
本社からずっとだ。で「ビールうまいか?」と聞くと
私にも、ビールを投げてきた。
そういうことじゃないんだけど・・・と思いながらも、
私もビールを片手に工場をあるく。
この工場では、40坪程度の住宅なら、半日かからないで、
屋根、壁、床を生産できる。
これは、凄い!つまり、後は現場で組み立てるのみ。
まだある。
屋根や壁のエンベロープ(外皮)を構成するすべてのものが、
機械により組み上がっている(断熱材も然り)。
サッシ等は人の手が加わるが、何百キロとある3枚ガラスの樹脂サッシを
油圧を使い簡単に取り付ける。
とても効率的である。これはまさに住宅業界におけるイノベーションだ。
合理化するとはこのことだ。そう感じた。
高度なCADCAMと技術そして革新的な生産ラインを使い住宅を組上げるという
プロセスを合理化し無駄を最小限に抑え、品質を保証する。
なんとなんと素晴らしい。
何のためにここまで合理化するのかというと、
もちろんお客様のため、低コストで生産可能にし、質の良い住宅を低価格で
提供する。
しかも、
しかもです。この会社は健康と快適さ、エネルギー効率と持続可能性
時々刻々と変化する室内環境と室外環境を考慮しながら予測シュミレーションする。
つまり、
この会社は、木骨軸組を軸としながらも、
合理化された生産システムの構築により、
より多くの人々に経済性に優れたパッシブハウスを提供してる。
これであれば、私が民泊で体験したような低コストのパッシブハウスが可能となる。
これであれば、私が民泊し体験したような最も快適なパッシブハウスが可能となる。
この工場を見せてくれたジェイとマットに感謝しながら
民泊体験での謎が、まるで、点と点が結ばれたように解った。
つづく