ハヤシ工務店 広報のシール担当 加瀬です
最近、どうやら「シール」が流行っているらしい、という話を耳にしました。
ただのシールではなく、
ぷっくりとした立体的なものや、
ぷにぷにとした素材がついているものが人気なのだとか。
正直なところ、
「え、今シール?」と、
少し驚いてしまいました。
子どもの頃に集めていた記憶はありますが、
まさかこのタイミングで再び注目されるとは。
何が流行るか分からないなと、
しみじみ実感している今日この頃です。
懐かしさと新しさのあいだ
こういう“ぷっくりシール”って、
どこか懐かしさがありますよね。
昔、文房具屋さんで見かけたような、
あのちょっと特別感のある質感。
でも今の流行り方を見ると、
単なる懐古ではなくて、
そこに新しさが加わっている気もします。
色味が洗練されていたり、
デザインが大人っぽかったり、
SNSでの見せ方が前提になっていたり。
つまり、
「昔の良さ」をベースにしながら、
今の感覚で再編集されている。
トレンドって、
完全に新しいものが突然生まれるというよりも、
こういう再解釈の積み重ねなのかもしれません。
触りたくなるデザイン
もうひとつ面白いなと思ったのが、
“質感”そのものが魅力になっている点です。
ぷっくりしている。
ぷにぷにしている。
なんとなく触りたくなる。
視覚だけではなく、
触覚まで含めたデザイン。
これって、
意外と大事な要素なんじゃないかと思うんです。
見た目がいいだけではなく、
「なんかいい」と感じる理由の中には、
こういう感覚的な要素が含まれている。
そしてこの感覚、
実は住宅のデザインにも通じるものがあります。
住宅のトレンドも、移り変わる
住宅の外観やインテリアにも、
当然ながらトレンドがあります。
少し前であれば、
真っ白でミニマルな外観や、
いわゆる“ホテルライク”な内装が人気でした。
無駄を削ぎ落とした空間。
生活感を極力排除した美しさ。
これはこれで、
とても洗練されていて魅力的です。
ただ最近は、
そこに少し変化が出てきているようにも感じます。
“整いすぎない”という心地よさ
最近の傾向として感じるのは、
少しだけラフさを残したデザインです。
木の素材感を活かしたり、
あえて均一ではない仕上げを取り入れたり、
どこか“余白”を感じさせる空間。
完璧に整っているというよりも、
少しゆらぎがある。
その方が、
どこか落ち着くんですよね。
人はどうやら、
“整いすぎていないもの”に安心感を覚えることもあるようです。
素材感というキーワード
住宅のトレンドを見ていると、
ここ最近は特に「素材感」という言葉が重要になってきていると感じます。
無垢材の床。
ざらっとした塗り壁。
マットな質感の外壁。
光の反射の仕方や、
手触りの違い。
そういった要素が、
空間の印象を大きく左右します。
視覚だけでなく、
五感で感じるデザイン。
これが、
今の住宅のひとつの流れなのかもしれません。
トレンドは正解ではない
ただ、ここでひとつ思うのは、
トレンドが“正解”というわけではないということです。
流行っているから良い、
という単純な話ではなくて、
「自分たちにとって心地いいかどうか」
これが一番大事なんですよね。
シールだって、
流行っているから貼るというよりも、
「なんかいいな」と思えるから手に取る。
住宅も同じで、
流行りを取り入れること自体は悪くありませんが、
それが自分たちの暮らしに合っているかどうかが重要です。
少し先のトレンドを想像する
トレンドというのは、
常に移り変わっていきます。
今は人気のデザインも、
数年後には少し古く感じるかもしれません。
だからこそ、
流行をそのまま取り入れるのではなく、
少しだけ距離を置いて考えることも大切です。
「なぜそれがいいと感じるのか」
「どこに惹かれているのか」
そこを掘り下げていくと、
流行の奥にある本質が見えてくる気がします。
シールから家づくりへ
ぷっくりしたシールの流行から、
こんなところまで話が広がるとは思っていませんでしたが、
考えてみると意外と繋がっているものですね。
懐かしさと新しさ。
視覚だけでなく触覚。
整いすぎない心地よさ。
素材感。
どれも、
今の住宅デザインに通じるキーワードです。
なんとなく「いい」を大切に
結局のところ、
人が何かを「いい」と感じる理由は、
完全に言語化できるものばかりではありません。
なんとなく好き。
なんとなく落ち着く。
なんとなく触りたくなる。
その“なんとなく”の中に、
大事なヒントが隠れている気がします。
シールひとつ取っても、
そこにはちゃんと理由がある。
そう考えると、
日常のちょっとした流行も、
少し違った見え方をしてきます。
今日もどこかで流行は生まれている
気づかないうちに、
新しいトレンドはどこかで生まれています。
そしてまた、
気づかないうちに自分の暮らしにも入り込んでくる。
それが良い形で作用することもあれば、
少し違和感として残ることもある。
だからこそ、
流されすぎず、
でも少し楽しみながら取り入れる。
そのくらいの距離感が、
ちょうどいいのかもしれません。
ぷっくりしたシールを見て、
そんなことをぼんやり考えていました。
