ハヤシ工務店 広報のパスタ担当 加瀬です。
たびたびではありますが、私は料理をします。
オリジナルレシピがあるとか、食材からアドリブで調理できるとかではもちろんありませんが、気分転換も兼ねて、わりと楽しんでやっています。
先日は「ぺぺたまパスタ」を作りました。
にんにくの香りを立たせて、唐辛子を効かせて、そこに卵を絡めていくあの感じ。
仕上がりはなかなか良くて、「お、今日はうまくいったな」と、ひとりで満足しておりました。
ただ、食べ終わってから少しだけ反省。
「もう少し塩気あっても良かったのかな?」と。
この“あと一歩”が料理の難しいところであり、面白いところでもあります。
料理は片付けまでが料理
よく「遠足は帰るまでが遠足」と言いますが、
料理も、片付けまでが料理だと、私は思っています。
どれだけ洗い物を出さないように工夫しても、
どうしたってフライパン、トングとかは使います。
今回はせめてもの抵抗として、フライパンをそのままお皿代わりにしてやりましたが、
それでも洗い物はゼロにはなりませんでした。
結局、シンクの前に立つ時間がやってきます。
食器洗いで感じた違和感とは
フライパンを洗い、
包丁を洗い、
シンク周りをさっと流して拭き上げる。
その一連の動作を終えたとき、
腰に、ほんの少しの違和感がありました。
「あれ、ちょっと痛いな」と。
長時間というわけではありません。
ほんの十数分です。
でも、わずかに前かがみの姿勢が続いていたのか、
ビキっと腰にきていました。
そのとき、ふと考えたのです。
「シンクの高さが、あと5cm高ければ違ったのかな?」と。
たかが5cm、されど5cm
キッチンの高さは、一般的に身長に合わせてある程度決まっています。
けれど、実際の使い心地というのは、
数字だけでは語れない部分があります。
たった5cm。
でもその5cmで、
肘の角度が変わり、
背中の丸まり方が変わり、
腰への負担も変わる。
毎日のことだからこそ、
その差はじわじわと効いてきます。
暮らしの中にある“高さ”
考えてみると、
暮らしの中には“高さ”が関係するものがたくさんあります。
キッチンの作業台。
洗面台。
テーブル。
椅子。
カウンター。
スイッチの位置。
窓の高さ。
どれも、「まあ、こんなものか」と使っていることが多いですが、
実は身体との相性がとても重要です。
ほんの少し低いだけで疲れる。
ほんの少し高いだけで肩が上がる。
その積み重ねが、
使いやすさを左右します。
使いやすさとは、派手さじゃない
住宅の打ち合わせをしていると、
間取りやデザイン、素材の話で盛り上がることが多いです。
もちろん、それらは大事です。
でも、本当に毎日の満足度を左右するのは、
こうした“寸法”の部分だったりします。
シンクの高さ。
コンセントの位置。
棚の奥行き。
取っ手の位置。
どれも派手ではありませんが、
毎日触れるものだからこそ、
じわじわ効いてくる。
料理から考える、住まいの設計
ぺぺたまパスタを作って、
腰が少し痛くなって、
そこから住まいの寸法を考える。
我ながら、ずいぶん話が飛躍している気もしますが、
こういう小さな体験が、
家づくりのヒントになることもあります。
「この高さ、本当に合っていますか?」
「毎日使っても疲れませんか?」
家づくりの際の図面上では些細に感じることでも、
暮らしの中では大きな違いになる。
おいしさと、使いやすさ
料理の味付けも、
塩ひとつまみで変わります。
住まいも、
数センチで変わります。
どちらも、やってみないと分からない部分があり、
やってみて初めて気づくことがあります。次にぺぺたまを作るときは、
塩気を少しだけ足してみようと思います。
そしてキッチンの高さについても、
もう少し真剣に考えてみようと思います。
