ハヤシ工務店 広報の猫の下僕担当 加瀬です。
先日、親戚の家にお邪魔する機会がありました。
そこには、子猫のころに住み着いた野良猫がいて、なんだかんだでもう1歳くらいになるのだとか。野良とはいえ、人にはけっこう慣れていて、私の前にも普通に姿を現してくれまして——まあ、猫好きとしてはそれだけで胸が温まるんですよね。
で、その猫がまた……とんでもなくモフモフなんです。
毛量がすごい。まるでノルウェージャンフォレストキャットの血が入ってるんじゃないかと思うほど、ふわっふわ。思わず手を突っ込みたくなるような毛並みでして。
一方、うちの猫たちと言えばですね……
モフモフというより“モチモチ”寄り。
あれはあれで可愛いんですが、質感がぜんぜん違う。触るたびに「これはこれで良いけど種族が違うのでは?」と感じるくらいの差があるんですよ。
そんなモフモフ猫を撫でながら、ふと「これ、夏は絶対暑いよな……」とぼんやり考えてしまったんです。
長毛種の“断熱性”と自然のすごさ
ノルウェージャンフォレストキャット的な毛並みということは、もともと寒冷な環境に適応した猫ということ。つまり、あの毛量は極寒に対する“天然の断熱材”みたいなものなんですよね。
冬はあったかい。でも夏は……暑い。
自然って本当にすごいなと思う反面、「うちの地域は暑い日が多いから、この子もしんどいだろうな……」と勝手に心配してしまったり。
まあ、猫自身は好きな場所を探して快適に過ごしてるんでしょうけど、人間目線だとつい「そんな着込みすぎて大丈夫か?」と言いたくなるわけです。
そのタイミングで、ふと頭に浮かんだんですよね。
「あれ……住宅の断熱材って、冬暖かくて夏涼しいよな?」と。
住宅の断熱材は猫より便利
そう考えると、住宅用の断熱材って本当に賢い仕組みだなと思いまして。
冬は外気の寒さを遮断し、夏は外の熱気をしっかり防いでくれる。
季節に合わせて暑さと寒さの両方を緩和してくれるなんて、なんて都合がいい存在なんだ……と、モフモフ猫を眺めながら感心してしまいました。
あの猫みたいに「冬は最高! でも夏は地獄!」みたいな極端さがない。
これって、人間が試行錯誤して積み上げてきた智慧の結晶なんだろうなと改めて思いました。
そして、さらに思いは自社の断熱材へとつながっていくわけで。
セルロースファイバーという“賢い断熱材”
ハヤシ工務店ではセルロースファイバーを自社で生産・施工しているんですが、これがまた本当にマルチに働いてくれる断熱材なんです。
原料は新聞紙をリサイクルしたもので、環境負荷も少なく、繊維の隙間に空気をたくさん含むことで断熱性能を発揮するという優れもの。
しかもセルロースは湿度の調整にも強い。
乾燥しているときは少し放湿し、湿度が高い時には吸湿するという、まさに“呼吸する断熱材”。
猫でいうところの……いや、猫は湿度調整は苦手か。
いやでも、もし猫にセルロースファイバー的機能が備わっていたら、真夏でもあのモフモフで平気なんだろうなと妙な妄想までしてしまいました。
断熱性能だけでなく、防音や防火にも優れているので、実はすごく奥の深い素材なんですよね。
「天然素材 × 高性能」という組み合わせが、時代にもフィットしていて、これからのスタンダードになっていくんじゃないかと感じています。
モフモフと断熱材から考える、“調整できる”ことの大事さ
モフモフ猫の姿を見ながら「断熱材って便利だな……」と思う日が来るとは自分でも思いませんでしたが、思えば暮らしも同じで、季節の変化に合わせて温度や湿度を調整できることってめちゃくちゃ大事なんですよね。
家の性能が整っていると、夏も冬もストレスが減る。
猫も人間も、“寒さ”と“暑さ”は避けたいわけで、そこをいかに快適に過ごすかは暮らしの質そのものを左右する部分だなと実感しました。
外でモフモフ猫がゴロゴロしているのを見ながら、
「夏は断熱材が生えてくればいいのにね」
などと考えつつ、帰路についたのでした。
なんだそりゃ、、、。
