「目に見えにけど動いている」と言われています。 – スタッフブログ

「加瀬くん がなにか言ってます。」

スタッフブログ

「加瀬くん がなにか言ってます。」

「目に見えにけど動いている」と言われています。

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ハヤシ工務店 広報の加熱担当 加瀬です。

先日、久しぶりに家族で焼肉に行きました。

「久しぶり」とは言っても、数か月ぶりくらいかなと思っていたのですが、よく考えてみると、なんだかんだ何年も家族で焼肉に行っていなかったんですよね。

それぞれ予定があったり、家族が揃うタイミングがなかったり。

「そういえば、みんなで焼肉っていつ以来だ?」

なんて話になって、記憶を辿ってみるものの、いまいち思い出せない。

それくらい久しぶりだったようです。

せっかくなので、みんなで肉を焼きながら、近況の話をしたり、くだらない話をしたり。

やっぱり焼肉って、ただご飯を食べるだけとはちょっと違いますね。

目の前で肉を焼いていると、なんとなく会話も増える。

焼きすぎてしまったり、「それ誰が育ててた肉?」なんて取り合いになったり。

まあ、平和です(笑)。

焼肉が始まると煙がすごい

そんな久しぶりの焼肉。

肉を焼き始めると、当然ながら煙が出てきます。

ジュワッと脂が落ちて、

「おお、煙出てきたな」

と思っていると、その煙がスーッと上へ吸い込まれていきました。

最近の焼肉店では、テーブルにダクトが設置されていて、煙をかなり効率よく吸ってくれます。

あれ、改めて見ていると面白いんですよね。

煙がモクモクと立ち上がったと思ったら、吸い込み口の方向へ流れていく。

「あぁ、ちゃんと空気が動いてるんだな」

なんて、妙に感心してしまいました。

普通に焼肉を食べていれば気にも留めないところですが、職業柄なのか、こういうところが気になってしまう。

煙の動きを見ていたら

煙を眺めていると、ふと住まいの換気について考え始めました。

住宅にも換気設備があります。

でも、普段暮らしていると、その存在を意識することってあまりありません。

スイッチを入れているわけでもなく、換気扇が回っている音を聞くこともない。

それでも、家の中では空気が動いています。

外から新しい空気を取り入れて、室内の空気を外へ出す。

言葉にすると単純ですが、実際には家の中の空気はもっと複雑に動いているんですよね。

焼肉屋さんでは、煙という「見えるもの」があるから空気の流れが分かります。

でも住宅では、空気は基本的に見えません。

だからこそ、換気計画というものが大切なんだなと思いました。

空気は見えないから難しい

住宅の中には、料理のにおい、湿気、二酸化炭素、ホコリなど、さまざまなものが存在しています。

人が生活しているだけでも、空気は少しずつ変化します。

料理をすればにおいや水蒸気が出ます。

お風呂に入れば湿気が増えます。

人が集まれば二酸化炭素も増えます。

そして、それらは目には見えません。

煙のように、

「ここからこっちへ流れている!」

と確認できれば分かりやすいのですが、そういうわけにもいきません。

だからこそ、住宅では「どこから空気を入れて、どこから出すのか」という計画が重要になるんですね。

換気扇を付ければ終わり……ではない

換気というと、「換気扇を付ければいいんじゃないの?」と思ってしまいがちです。

もちろん、換気扇は重要です。

でも、それだけではありません。

どこから空気を取り入れるのか。

どこから排出するのか。

その空気は家の中をどう通るのか。

部屋ごとの空気はどう動くのか。

こうしたことまで考えて、初めて「換気計画」になるわけです。

例えば、排気する場所のすぐ近くに給気口があったらどうでしょう。

せっかく取り入れた空気が、家の中を十分に通らないまま外へ出てしまうかもしれません。

逆に、空気が動きにくい場所ができれば、そこに湿気やにおいがこもってしまう可能性もあります。

目に見えないからこそ、ちゃんと考えておく必要がある。

なかなか奥深いです。

焼肉屋さんの煙は分かりやすい

そう考えると、焼肉屋さんって空気の流れを体感するにはすごく分かりやすい場所なのかもしれません。

肉を焼けば煙が出る。

煙が上がる。

吸い込み口へ向かって流れていく。

そして、店内に煙が充満しないように排出される。

もちろん住宅と店舗では必要な設備や考え方が違います。

焼肉屋さんは、住宅よりもはるかに大量の煙や油煙が発生しますから、専用の換気設備が必要です。

でも、「空気をどう動かすのか」という基本的な考え方を見るには、なかなか面白い。

普段ならただの煙ですが、こうして見ていると、空気の流れを教えてくれる先生みたいなものです。

高気密の家だからこそ換気が大切

最近の住宅では、高気密・高断熱という言葉をよく耳にします。

断熱性能を高め、隙間を少なくすることで、冷暖房した空気を効率よく保つ。

これは快適な住まいをつくる上で、とても重要な考え方です。

ただ、気密性が高いからこそ、換気もしっかり考える必要があります。

昔の家のように隙間だらけなら、良くも悪くも外の空気が入ってきます。

でも、現代の住宅はそうはいきません。

「気密が高い=空気が悪くなる」ということではありません。

適切な換気設備と計画によって、必要な空気をきちんと入れ替える。

ここが大切なんですね。

「換気」と「通風」はちょっと違う

そういえば、以前このブログで「日本の家と風」という話を書きました。

窓を開けると自然の風が家の中を抜けていく。

あの気持ちよさは、やっぱり好きです。

ただ、自然の風を取り込む「通風」と、住宅設備によって計画的に空気を入れ替える「換気」は、少し違います。

窓を開けて気持ちいい風を入れることも大切。

でも、暑すぎる日や寒すぎる日、雨の日、花粉が多い日など、窓を開けたくない場面もあります。

そういう時でも、住まいの空気を適切に入れ替える。

だからこそ、自然の風と機械による換気、それぞれの良さをうまく使うことが大切なんでしょうね。

暮らし始めてから気付くこと

家づくりでは、間取りやデザイン、キッチンやお風呂など、目に見えるものに注目しがちです。

もちろん、それらも大事です。

でも、暮らし始めてから毎日付き合うのは、こうした目に見えない部分だったりします。

温度。

湿度。

空気。

におい。

音。

そういうものが快適だと、家にいる時間そのものが心地よくなります。

逆に、目に見えないからこそ、暮らしてみて初めて「なんか気になる」と感じることもある。

だから、建てる前にしっかり考えておく。

これが大事なんでしょうね。

焼肉から家づくりを考える

それにしても、まさか家族で焼肉を食べに行って、換気計画について考えるとは思いませんでした。

本来なら、「この肉うまいなぁ」とか、

「次は何を焼こうか」くらいを考えていればいい休日です。

なのに、煙が吸い込まれていく様子を見ながら、

「この排気、どこから給気してるんだろう?」なんて考えている。

でも、こういう何気ないところから家づくりについて考えるのも、意外と面白いものです。

おいしい焼肉と、きれいな空気

久しぶりの家族焼肉。

肉を焼いて、煙が上がって、それが吸い込まれていく。

そんな当たり前の光景を眺めながら、住まいの換気について考えていました。

家の中では、焼肉屋さんほど大量の煙は出ません。

でも、料理をしたり、お風呂に入ったり、家族が集まったりすることで、少しずつ空気は変化していきます。

だからこそ、目には見えない「空気」をどう扱うかは、快適な住まいを考えるうえで大切な要素なんだと思います。

デザインや間取りのように目立つものではありません。

でも、毎日そこにあるもの。

そして、毎日吸っているもの。

そう考えると、換気計画ってかなり重要ですよね。

……まあ、そんなことを考えながらも、最終的には目の前の肉に集中していたわけですが。

やっぱり焼肉は美味しい。

そして、煙はちゃんと吸ってほしい。

今回の焼肉で得た教訓は、案外その二つに尽きるのかもしれません。