ハヤシ工務店 広報の梅担当 加瀬です。
3月に入りました。
暖かな陽の光が差したかと思えば、次の日は荒れた天気。
まるで季節が行ったり来たりしているような、そんな今日この頃です。
我が家の庭では、梅の花が咲いていました。
まだ空気は冷たいのに、枝先にぽつりぽつりと花が開いている様子は、なんとも健気で、
「ああ、春はちゃんと来るんだな」と思わせてくれます。
……と、そんなことを思いながらこのブログを書いている今、
どうやら春の嵐が通り過ぎたらしく、
すでに花はだいぶ散ってしまっているようです。
まあ、これも春らしいといえば春らしいのですが笑
南向きの窓と、庭の風景
我が家は南向きに大きな窓があります。
春先のやわらかな日差しが差し込み、
その向こうには、梅の咲く庭が見えます。
寒い冬を越え、
これからは怒涛の花の季節です。
梅が終われば桜。
足元には春の草花。
5月になれば庭中の薔薇が咲き誇り、
やがて紫陽花の季節がやってきます。
窓辺に立って外を見ると、
その移ろいが、ひと続きの物語のように感じられます。
私にとってこの窓は、
庭を切り取る「額縁」のような存在です。
同じ庭なのに、窓越しに見ると、
どこか一枚の絵のように見えるから不思議です。
外と内をつなぐ装置 窓とは
窓は、ただの開口部ではありません。
光を取り込み、 風を通し、 景色を切り取り、
内と外をゆるやかにつなぐ装置です。
冬の低い日差しが奥まで差し込むのも、
春の芽吹きをいち早く感じられるのも、
夏の入道雲をぼんやり眺められるのも、
窓があるからこそ。
窓があることで、 家の中にいながら、
季節の気配を感じることができます。
窓は減ってきている?
ただ、最近の住まいを見ていると、
私の家が建った頃に比べて、
窓の存在は少しずつ減ってきているように感じます。
浴室やトイレはもちろん、
リビングや居室でも、
以前ほど大きな窓を設けないケースが増えています。
理由は明確です。
断熱性能の観点。
そして、セキュリティの視点。
どちらも至極真っ当で、
理にかなったトレンドです。
窓はどうしても、 壁に比べれば断熱性能が劣ります。
また、開口部は防犯上のリスクにもなり得ます。
だからこそ、 窓を減らすという判断は、
とても現実的で合理的な選択です。
進化する窓の性能
とはいえ、
窓の断熱性能はここ十数年で飛躍的に向上しています。
メーカーさんの研究や努力により、
複層ガラス、トリプルガラス、
樹脂サッシ、高性能フレームなど、
かつてとは比べものにならない性能を持つ製品が登場しています。
「窓は寒い」というイメージは、
少しずつ過去のものになりつつあるのかもしれません。
それでもなお、 壁に比べれば熱の出入りは大きい。
だからこそ、 窓は“慎重に計画すべき存在”になったのだと思います。
窓は、性能だけでは語れない
窓の配置ひとつで、 部屋の明るさも、
空気の流れも、 居心地も変わります。
南の大きな窓。
高い位置の横長窓。
視線を切りながら光だけを入れる窓。
庭を正面に据える窓。
どれも、暮らし方に直結します。
窓をどう設けるかは、
「どんな景色を切り取りたいか」
という問いでもあるのかもしれません。
目の前の窓を、、、
いま、この文章を読んでくださっている場所にも、
きっと窓があると思います。
そこから何が見えていますか?
空でしょうか。
隣の家の壁でしょうか。
街路樹でしょうか。
それとも、カーテンで閉じられていますか。
窓は、 意識しなければただの壁の一部ですが、
意識すると、 暮らしの質を左右する大切な存在です。
窓から感じる、春の足音
梅は散ってしまいましたが、
春はこれから本番です。
次は桜。
そして草花。
薔薇に紫陽花。
窓の向こうに広がる庭が、
また違う表情を見せてくれるでしょう。
窓があることで、 私はその変化を、
日々の暮らしの中で受け取ることができます。
性能も大事。
安全も大事。
でも同じくらい、
窓が切り取る景色も大事。
皆さんの暮らしには、
窓が切り取る好きな景色はありますか?
春の足音が聞こえるこの季節、
少しだけ、 いま目の前の窓に思いを馳せてみるのも、
悪くないかもしれませんね。
