「加瀬くん がなにか言ってます。」

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「加瀬くん がなにか言ってます。」

「道の駅で見た躯体」と言われています。

ハヤシ工務店 広報のイチゴ担当 加瀬です。

先日、ハヤシ工務店の支店もある東金市の道の駅「みのりの郷 東金」で「いちごフェア」をやっているらしい、という情報を聞きつけました。
その情報に、誰よりも強く反応したのが母親でして、目をキラキラさせながら「限定パフェがあるらしい」と。
これはもう行く流れですよね。ええ、逆らえません。

実際に足を運んでみると、想像以上の人、人、人。
どうやらその限定パフェ、相当な人気だったようで、長蛇の列を見た瞬間に「今日はやめておこう」という結論に至りました。
まあ、こういうこともあります。期待して行って、何も買わずに帰る。
それも含めて、道の駅っぽい体験です。

何も買わずに、なぜか上を見上げる

目的だったいちごは諦めたものの、せっかく来たので建物の中を少しぶらぶらしていました。
野菜を眺めたり、加工品を見たり。
……と、ふと視線が上にいったんですよね。

道の駅の天井。
そこに、屋根を支える躯体がそのまま見えていました。

「おや?」と思って、つい立ち止まってしまいました。
最近は、躯体を見せる建築も珍しくはありませんし、道の駅や公共施設ではわりとよく見かけます。
見せる構造、というやつですね。

でも、なんとなく気になってしまったんです。

躯体を支える三角形とは

よく見てみると、その躯体には三角形の構造が多用されていました。
梁と柱が組み合わさって、いくつもの三角形を作りながら屋根を支えている。
トラス構造、と呼ばれるものですね。

三角形という形は、構造的にとても安定しています。
力が分散されやすく、大きな空間を支えるのに向いている。
だからこそ、体育館や倉庫、そしてこういった道の駅のような、柱をなるべく少なくしたい空間でよく使われます。

その三角形が、ただ屋根を支えているだけでなく、空間の表情にもなっている。
見上げると、構造そのものがデザインになっていて、「この建物は、こうやって立っているんですよ」と静かに語りかけてくるような感じがしました。

躯体を見せる、という選択

躯体を隠さず、あえて見せる。
これは、建築においてひとつの明確な意思表示でもあります。

「構造をごまかさない」
「成り立ちをそのまま見せる」

そういう潔さというか、正直さみたいなものを感じることがあります。
もちろん、見せる以上は美しく納めなければいけませんし、設計や施工の精度も求められます。
だから簡単な選択ではないのですが、その分、空間には説得力が生まれます。道の駅という、人が行き交い、立ち止まり、また出ていく場所。
その大きなワンルームのような空間を、しっかりと支えている躯体が見えることで、どこか安心感も生まれているように感じました。

住宅における「見えない躯体」

一方で、住宅の場合は、躯体はほとんど見えません。
壁の中、天井の上、床の下。
普段の暮らしの中で意識することは、ほぼないと思います。

でも、その見えない部分こそが、住まいを支えています。
地震に耐える力も、風を受け止める力も、屋根や外壁の重さを受け止める力も、すべて躯体の仕事です。

普段は隠れているけれど、建物にとっては主役級の存在。
そう考えると、道の駅で見たあの躯体は、なんだかスポットライトを浴びているようにも見えました。

いちごを諦めて、構造を持ち帰る

結局、いちごフェアでは何も買えずに帰ってきたわけですが、
その代わりに、ちょっとした建築的な発見を持ち帰ることができました。

道の駅の天井に見えた三角形の連なり。
人の流れを包み込みながら、静かに、でも確実に空間を支えている躯体。

目的は果たせなかったけれど、こういう「予定外の気づき」があるから、出かけるのはやめられません。
次に行くときは、いちごも、もう少し構造も、じっくり味わえたらいいなと思っています。