建築士会の新年会がおこなわれた。
そこで、最終的には深夜の一時半までラーメン屋さんで
熱いディスカッションを繰り広げた。
こんなに熱くなれることは素晴らしいと思う反面・・・
次の日に、お酒が残るまで・・・呑んでしまったことに反省です。。。汗。。。
その中で、キーとなったのが、防水透湿シート
このシートは、衣類でいうとゴアテックスのようなものです。
家の躯体に貼られているシートです。
このシートは、その名の通り雨を防いで湿気を通すシートです。
イメージはこれ
防水透湿シートについて少し整理する
二次防水で欠かせないこのシートを性能・性質で大きく分けると
フィルムタイプと不織布タイプがある
フィルムタイプのシートを製造の過程から複層シートと呼ぶ方もいる
小さいのだが孔(あな)がちゃんと開いてる
国内のメーカーは全てフィルムタイプで、
2層のシートを接着してる。
不織布タイプはこれだ。
つまり、
不織布の繊維同士の隙間から湿気を通すか、
フィルムの微多孔から湿気を通すかの違いがある。
で、2つを分類したところで・・・
こんどは、長期性能を考えると、
大きな違いがでてくる。
そこが一番大事な話。
まずはこのシートの役割は
雨を防ぐことによって雨を壁体内に侵入させないという
大事な役目がある。(湿気を逃がすことも大事)
ところが、紫外線や熱に晒されることにより、
急激に劣化してしまうということだ。
これは、リフォームや修繕工事を経験した職人さんなら
実際解っている話だ。
さらに、6、7年くらい前から防蟻・防腐材の化学薬品と
の相性が悪く、そういった化学薬品で処理された胴縁や土台
と接触してる部分に雨がかかると、防水性能のも著しくおちてしまうと言う報告や事例があがった。
という事実。
実際、住宅瑕疵保険を取扱う住宅保証検査機構で、
施工の瑕疵ではなく、
シートの劣化による被害が多く報告されている。
しかし、残念ながらびっくりすることに、
その被害報告の大半が、フィルムタイプのシートである。
つまり、日本のメーカー全てがフィルムタイプであるので、
長期性能を考えるなら、施工者として使用できないと
判断するしかない。
ということで、弊社は家の長期性能を担保する意味でも、
不織布タイプを採用した・・・というか、
もともと、不織布タイプだったのである。
しかし、コストが安いフィルムタイプに、
少しだけ浮気をしたことがあるので、
そこについては反省しなければいけない。
そして、現在はこうだ!
つづく