百術不如一誠

社長ブログ

百術不如一誠

防水透湿シート 1/3

建築士会の新年会がおこなわれた。

 

そこで、最終的には深夜の一時半までラーメン屋さんで

熱いディスカッションを繰り広げた。

こんなに熱くなれることは素晴らしいと思う反面・・・

次の日に、お酒が残るまで・・・呑んでしまったことに反省です。。。汗。。。

 

その中で、キーとなったのが、防水透湿シート

このシートは、衣類でいうとゴアテックスのようなものです。

家の躯体に貼られているシートです。

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このシートは、その名の通り雨を防いで湿気を通すシートです。

イメージはこれ

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防水透湿シートについて少し整理する

 

二次防水で欠かせないこのシートを性能・性質で大きく分けると

 

フィルムタイプ不織布タイプがある

 

フィルムタイプのシートを製造の過程から複層シートと呼ぶ方もいる

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小さいのだが孔(あな)がちゃんと開いてる

国内のメーカーは全てフィルムタイプで、

2層のシートを接着してる。

 

不織布タイプはこれだ。

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つまり、

不織布の繊維同士の隙間から湿気を通すか、

フィルムの微多孔から湿気を通すかの違いがある。

 

で、2つを分類したところで・・・

こんどは、長期性能を考えると、

大きな違いがでてくる。

そこが一番大事な話。

 

まずはこのシートの役割は

雨を防ぐことによって雨を壁体内に侵入させないという

大事な役目がある。(湿気を逃がすことも大事)

 

ところが、紫外線に晒されることにより、

急激に劣化してしまうということだ。

これは、リフォームや修繕工事を経験した職人さんなら

実際解っている話だ。

 

さらに、6、7年くらい前から防蟻・防腐材の化学薬品と

の相性が悪く、そういった化学薬品で処理された胴縁や土台

と接触してる部分に雨がかかると、防水性能のも著しくおちてしまうと言う報告や事例があがった。

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という事実。

 

実際、住宅瑕疵保険を取扱う住宅保証検査機構で、

施工の瑕疵ではなく、

シートの劣化による被害が多く報告されている。

しかし、残念ながらびっくりすることに、

その被害報告の大半が、フィルムタイプのシートである。

つまり、日本のメーカー全てがフィルムタイプであるので、

長期性能を考えるなら、施工者として使用できないと

判断するしかない。

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ということで、弊社は家の長期性能を担保する意味でも、

不織布タイプを採用した・・・というか、

もともと、不織布タイプだったのである。

しかし、コストが安いフィルムタイプに、

少しだけ浮気をしたことがあるので、

そこについては反省しなければいけない。

 

そして、現在はこうだ!

 

つづく