百術不如一誠

社長ブログ

百術不如一誠

隔世の感

あたりまえだが、

私は、CO2削減や地球環境の為に家づくりをしたことがない。

しかし、弊社が建てる家が・・・

結果的にCO2削減や1.5°以下の気温上昇に寄与することは、見まがうことのない真実だ。

 

つまり、お客様の為と信じて取組んできたことが、

結果的に副産物として地球環境に寄与するわけで、

最初から地球の為に家を建てるわけなかろう!

住宅ローンは誰が組むのだ!

お客様でしょ。

「ハヤシさんのところは地球環境の為に色々な取組みなされてるんですね。」

って言う営業の方々。二度と弊社の敷居をまたぐな!

と、心の中で叫ばしていただきます。笑。

賢い営業の方々は、ちゃんとブログを読んでからアポとりをしてくださいね。

勿論、弊社でもSDGsの取組みに関してWEBサイト上にUPするため製作中ですよ。

 

さてさて、話は変わって本題ですが、

最近、高性能住宅を語るうえで・・

なんだかUA値だけで性能が良いと勘違いしている人も増えた。

当然、耐震も気密も高性能な方が良いが、

こと温熱環境に関していえば・・・

UA値だけを、ものさしにしたり、UA値競争は間違いの極みだ。

もう少し住宅系ユーチューバーも学ばないと・・・。

20年以上前の話だが・・

気密性が1999年の次世代省エネ基準に導入され、

競って住宅の気密性を高めにいったのを昨日のように思いだす。

今から思うと・・・世界的にガラパゴス状態の日本の気密試験で

しかも、C値という日本だけのわからない数値で・・競い合った。

しかも、コーキングやポリエチレンをべたべた塗ったり貼ったり・・。

いったい当時はどうなってたんでしょう。

UA値競争もいいけど、それだけやっても絶対「良い家」とは呼べない。

呼べないし高性能と言わない!

高性能な家とは、湿気(室内・屋内・壁内・基礎内)も根拠をもってやり、

換気も管理し、もちろん安全第一なので、耐震そして制震、高効率な設備、

さらに創エネこれらすべてが、ある一定の数値に達してなければ高性能な家とは言えない。

少なくても、私はそう信じる。

 

あれこれってパッシブハウスのことですね・・いま書いてて気が付いた。

 

確かにパッシブハウス基準で建てたとすると、

2050年に日本の基準がどうなっているか予測は難しいけど・・

その未来の日本の基準よりパッシブハウスの性能のほうがより高い基準にあるということは容易に想像できる。当然高性能な家である。

 

今回何が言いたいかというと、

数値だけ求めてそこで起こりうるデメリットを知っていないと結露するし、カビるし、腐る。

だから、お客さんは、質問するといいですね。

私の家は見えないどこかで結露が発生してますか?

絶対結露しないと言い切れますか?

きっと嫌がられますね。笑。でも一生に一度の大きな買い物と言われる家、

質問しても良いと思います。

 

28年前に弊社で建築したある種の高気密高断熱の家・・紆余曲折ありますけど・・

当時から比べたら、今の日本の基準は少し上がってるし、

窓も樹脂になり、3重のガラスもコスト的にリーズナブルになった、

UA値という数値基準もできた、

耐震にしても数値基準ができた。

高効率の設備機器を選定する基準んもある。

創エネ(太陽光発電)もだいぶお求め安くなった。

断熱材の進化もあり、劣化も想定できる。

なんだかんだ、日本の住宅は進化をつづけてる。

実際ドイツなどの住宅から比べると20年遅れてる感はやっぱりあるが・・・

にしても少しずつだけど高性能化されている。

こういったことを「隔世の感がある」というのだろう。