ハヤシ工務店 広報のメンテナンス担当 加瀬です。
日に日に夏へ向かって季節が進み、暑い日が増えてきました。
朝晩こそまだ過ごしやすいものの、日中は少し動いただけで汗ばむような日もちらほら。外で作業をするには、そろそろ気合いが必要な季節になってきました。
そんなある少し暑い休日。
ふと、「我が家で一番年長の車のフロントライトを何とかしてみようかな」と思い立ちました。
15年選手の勲章
その車も気づけば15年近くになります。
家族の送り迎えや買い物、ちょっとした遠出まで、長年我が家の足として頑張ってくれた車です。
ただ、さすがに年月は正直なものでして。
特に目立っていたのがフロントライトでした。
西日を浴び続けてきた影響なのか、ライト表面は茶色っぽく変色し、樹脂部分には細かなヒビが無数に入っています。
さらに全体的に白く濁っていて、正直なところ少し見るに堪えない状態。
昔はピカピカだったはずなのに、いつの間にか「年季が入ったなぁ」と感じる見た目になっていました。
まあ、人間も車も15年経てば色々あります。
そう考えると、むしろよく頑張っている方かもしれません。
最後のひと磨き
実はこの車、近いうちに退役する予定です。
大きな故障があるわけではないのですが、年式や今後の維持を考えると、そろそろ世代交代かなというタイミング。
だからこそ最後くらいは少し綺麗な姿で走らせてあげたいなと思いました。
まずはコンパウンドで表面を磨きます。ゴシゴシ。ひたすらゴシゴシ。
途中で腕が疲れてきて、「機械って偉大だな」と思いながらも続行です。
その後、アルカリクリーナーで茶色くなった部分を落とし、仕上げにコーティング。
少しでも光沢が戻ればいいなという期待を込めながら作業を進めました。
結果としては、劇的な変化とまではいきませんでした。
新品同様!
とは当然ならず。
ただ、パッと見た印象はかなり改善された気がします。
濁りが減って、少しだけ表情が明るくなったというか。
長年頑張ってきた車が、少し背筋を伸ばしたようにも見えました。
手を入れると気づくこと
こういう作業をしていると不思議なもので、最初は車だけを見ていたはずなのに、だんだん周囲にも目が向いてきます。
ライトを磨いている最中、ふと家の外壁が目に入りました。
「あれ?」と思ったんです。
改めて見ると、なかなか年季が入っています。
樋受けにはサビが出ているし、外壁にもそれなりに経年変化が見られる。
決してボロボロというわけではありませんが、「長く暮らしてきた家なんだな」と感じる表情になっていました。
普段は毎日見ている景色なので、あまり気にならないんですよね。
でも何かをメンテナンスしていると、不思議と他の部分まで気になり始める。
これはたぶん車でも家でも同じなんだと思います。
家のメンテナンス事情
振り返ってみると、我が家で行うメンテナンスの多くは家の中です。
掃除機をかけたり、水回りを掃除したり。
日常的に触れる場所は自然と手入れをします。
一方で外観となるとどうでしょう。
網戸や窓を洗うことはあります。
年に何回かは外回りも綺麗にします。
ただ、それ以上となるとあまりやっていない気がします。
高圧洗浄機で外壁を洗った記憶もほとんどありませんし、細かな補修もなかなか後回し。
気づけば年月だけが過ぎている。
おそらく、多くのご家庭も似たようなものなのではないでしょうか。
家の中は毎日見る。
でも家の外は案外じっくり見ない。
だから変化にも気づきにくいんですよね。
家も車も同じ
今回のライト磨きをしていて思ったのは、家も車も本質的には似ているということです。
どちらも使い続けるもの。
どちらも風雨や紫外線にさらされるもの。
そしてどちらも、手をかければ応えてくれるものです。
もちろん新品の状態を永遠に維持することはできません。
経年変化は必ず起こります。
でも、その変化を少し緩やかにしたり、長持ちさせたりすることはできる。
それがメンテナンスなんだと思います。
ガルバリウム鋼板という選択肢
そんなことを考えていると、最近増えているガルバリウム鋼板の外壁が頭に浮かびました。
住宅業界にいると見慣れている素材ですが、改めて考えると本当に優秀だなと思います。
まず耐久性が高い。
塗装のメンテナンスサイクルも比較的長く、サビにも強い。
もちろん全くメンテナンスが不要というわけではありません。
ですが、一般的な外壁材と比較すると、維持管理の負担をかなり抑えられるケースもあります。
特に最近のように共働き世帯が増えたり、休日が忙しかったりすると、家のメンテナンスに十分な時間を確保するのも簡単ではありません。
そう考えると、「長く綺麗を保ちやすい」という性能は、単なるスペック以上の価値を持っている気がします。
暮らしの中の現実的な性能
家づくりを考えるとき、デザインや間取りに目が向くことは多いです。
もちろんそれはとても大事。
ただ、実際に住み始めると、意外と効いてくるのはこうした維持管理のしやすさだったりします。
10年後。
15年後。
20年後。
そのときにどれくらい手間がかかるのか。
どれくらい綺麗な状態を保ちやすいのか。
そういう部分は、暮らしが長くなるほど差が出てきます。
今回、15年選手の車のライトを磨いていて、まさにそれを実感しました。
少しだけ若返った車を見ながら
作業が終わったあと、少し離れて車を眺めてみました。
新品には戻りません。
それは当然です。
でも、少しだけ表情が明るくなった気がしました。
「まだもう少し頑張れそうだな」
そんなふうに見えるから不思議です。
人も家も車も、時間が経てば変化します。
その変化を完全になくすことはできません。
でも、時々手をかけることで、その姿を少し長く保つことはできる。
そして、そういう積み重ねが愛着につながるのかもしれません。
そんなことを考えながら、次は家の外壁も少し洗った方がいいかなぁと眺めていました。
……まあ、まずは暑くなる前にやれればいいんですけどね。
毎年そう思っている気もしますが、今年こそは頑張ろうと思います。
