ハヤシ工務店 広報のウサギ担当 加瀬です。
先日、弊社のPACOモデルハウスをご案内する前の準備をしていた時のことです。
室内の確認を終えて外へ出ると、何やら視界の端で動くものがありました。
「あれ?」
と思って目を向けると、一匹の野うさぎがこちらを見ています。
思わず二度見しました。
まさかモデルハウスの敷地内で野うさぎと目が合うとは思っていませんでしたからね。
ただ、向こうも同じことを思ったのでしょう。
「人がいる!」
という顔をしたかどうかは分かりませんが、私に気付くやいなや、一目散に敷地脇の茂みへ走り去ってしまいました。
ほんの数秒の出来事でした。
もう少し時間があれば、せっかくなのでモデルハウスをご案内したかったんですけどね。
……まあ、住宅に興味があったかどうかは分かりませんが(笑)。
思っていたより身近だった
ハヤシ工務店のある旭市やお隣の匝瑳市では、野うさぎやキジ、タヌキなんかを見かけることがあります。
車を運転している時に畑の向こうを走っていたり、少し離れた場所で姿を見かけたり。
そういう経験はこれまでも何度かありました。
でも、今回のようにかなり近い距離で野うさぎを見たのは、おそらく初めてです。
想像していたよりも小柄で、そして驚くほど素早い。
「本当にいるんだなぁ」
なんて、少し当たり前のことを考えてしまいました。
普段暮らしている場所にも、ちゃんと野生の動物たちは生活している。
そんなことを改めて実感した瞬間でした。
少しうれしかった出来事
ほんの数秒の出来事だったんですが、不思議と印象に残っています。
仕事中の出来事だったこともありますし、予想もしていなかった出会いだったからでしょうか。
自然の中を散策していて見つけたわけでもありません。
モデルハウスの準備をしていただけ。
それなのに突然現れた野うさぎ。
なんだか少し得をした気分になりました。
仕事中でも、こういう予想外の出来事があると少し気持ちが和みますね。
ホタルのことを思い出しました
そういえば、少し前にはホタルを見に行った話をこのブログでも書きました。
残念ながら、その時は時期が少し遅く、ホタルを見ることはできませんでした。
でも今回の野うさぎとの出会いで、あの時のことを思い出しました。
昔はもっと身近だった自然。
昔はもっと当たり前だった生き物たち。
そんな話をよく耳にします。
実際、親世代の話を聞くと、
「昔はその辺にいたよ」
なんて言葉が返ってくることもあります。
でも今では、ホタルも野うさぎも、「見られたらラッキー」と思う存在になっている気がします。
人の暮らしと自然
もちろん、人が生活していく以上、住宅も道路も必要です。
便利な暮らしも大切ですし、街が発展していくことも必要なことです。
だから単純に「昔のままが良かった」と言える話でもありません。
ただ、その一方で、自然とどう付き合っていくのかは、これからも考えていかなければいけないことなんだと思います。
人が暮らす場所。
動物たちが暮らす場所。
その境界線は、実は私たちが思っているより近いのかもしれません。
今回の野うさぎも、そのことを教えてくれているような気がしました。
建築にもできること
住宅業界でも、近年は環境への配慮がますます重要になっています。
断熱性能を高めてエネルギー消費を抑えること。
長く住み続けられる家をつくること。
省エネルギー性能を向上させること。
こうした取り組みは、住む人が快適になるだけではありません。
結果として環境への負荷を減らすことにもつながっています。
「環境配慮」という言葉だけを聞くと、どこか大きな話に感じます。
でも実際には、一軒一軒の家づくりの積み重ねが、その第一歩なのかもしれません。
小さな出会いが考えさせてくれること
もし今回、野うさぎが現れなかったら。
きっと私は何も考えず、いつも通りモデルハウスの準備を終えていたと思います。
でも、ほんの数秒の出来事が、自然について考えるきっかけになりました。
「あそこにも命があるんだな。」
そんな当たり前のことを改めて感じるだけでも、少し見える景色が変わる気がします。
普段見えていないだけで、私たちのすぐ近くにも自然は残っています。
そして、その自然を少しでも未来へ残していくことも、私たちの役割なのかもしれません。
暮らしをつくるということ
家づくりというと、人のためのものというイメージが強いです。
もちろん、それは間違いありません。
家族が安心して暮らせる場所をつくること。
それが住宅の役目です。
でも、その住まいが建つ場所には、もともと自然があり、そこに生きる生き物たちがいます。
だからこそ、人が快適に暮らすことと、自然への配慮は、どちらか一方ではなく両立していくことが大切なんだと思います。
環境性能の高い住宅を増やすことも、その一つの形です。
派手ではありませんが、長い目で見れば確実に意味のある取り組みなんでしょうね。
また来てくれるでしょうか
結局、野うさぎはあっという間に茂みの中へ姿を消してしまいました。
次に会えるのがいつになるのかは分かりません。
もしかしたら、もう二度と同じ場所では会えないかもしれません。
それでも、「この辺にもちゃんと暮らしているんだな」と思うだけで、モデルハウスの周りの景色が少し違って見えるようになりました。
来年も、そのまた先も、野うさぎやホタル、キジやタヌキたちが、この地域で当たり前に暮らしていける環境が続いてほしい。
そのために私たちができることは決して大きなことばかりではありません。
環境に配慮した住まいを一棟ずつ丁寧につくっていくこと。
それもきっと未来につながる一歩なんだと思います。
そんなことを考えながら、次に野うさぎが現れたら、今度こそもう少しゆっくりモデルハウスを……。
いや、やっぱり逃げられてしまうでしょうね(笑)。
