ハヤシ工務店 広報のボート担当 加瀬です。
先日、友人たちとラフティングに行ってきました。
確か、学生の頃に修学旅行的な何かで、一度だけ経験したことがあったような……。
ただ、その時の記憶はかなり曖昧です。
「川を下ったような気がする」
くらい。
なので、ほぼ初めてと言ってもいいくらいの気持ちで参加してきました。
今回行ってきたのは、埼玉県長瀞町。
長瀞といえば、やっぱり川下りですよね。
荒川の流れに乗って、ボートで川を下っていくアレです。
そして今回、何がすごかったかというと、そのタイミング。
なんと、台風が過ぎた直後でした。
台風の直後に川へ行くという背徳感
普通なら、
「台風が来たので川には近づかないでください」
と言われるようなタイミングです。
ニュースでも大雨の後には河川の増水や急な流れに注意、なんて話が出ます。
そんなタイミングで川へ向かう。
もちろん、個人の判断で勝手に川へ入ったわけではありません。
プロのガイドさんが安全を確認し、実施できると判断したうえでのアクティビティです。
そこはしっかり安全第一。
とはいえ、参加する側としては、
「本当に今日やるんだ……」
という、ちょっとした背徳感がありました(笑)。
普段なら避けるべき川に、今日はむしろ遊びに行く。
なんとも不思議な感覚です。
そして、いざボートに乗ってみると、これがまた楽しい。
水量が増えていることもあって、いつもより迫力があるらしく、流れに乗ってボートが進んでいきます。
揺れる。
跳ねる。
水を浴びる。
そして叫ぶ。
いやぁ、最高でした。
正直、めちゃくちゃ楽しかったです(笑)。
水って、ものすごい力を持っている
川の上にいると、普段はあまり意識しない「水の力」をものすごく感じます。
同じ川なのに、雨が降れば水量が変わる。
水量が変われば、流れの速さも変わる。
川底の石や地形によって流れ方も変わる。
そして、長い年月をかけて、その水が地面そのものを少しずつ変えていく。
今回のラフティングでは「楽しい!」が先行していましたが、少し冷静に考えてみると、水ってかなりすごい存在です。
石を動かしたり、土を削ったり。
山から流れてきた土砂を運んだり。
長い年月をかければ、地形そのものを変えてしまう。
そう考えると、台風の後に川の様子が大きく変わるのも納得です。
そして、そんなことを考えているうちに、住宅の「地盤」のことが頭に浮かびました。
家を建てるなら、まずは地面から
住宅を建てる時、どうしても目に入るのは建物そのものです。
外観はどうしよう。
間取りはどうしよう。
キッチンはどうしよう。
窓は大きくしようか。
壁紙は何色にしようか。
考えることがいっぱいあります。
でも、どれだけ素敵な家をつくっても、その家が乗っている地面がどういう状態なのかは非常に重要です。
家は地面の上に建っています。
当たり前の話ですが、改めて考えるとものすごく重要ですよね。
どんな地盤なのか。
どのくらいの強さがあるのか。
地盤が沈下する可能性はないのか。
水との関係はどうなのか。
建物を支えるために必要な対策はあるのか。
家づくりでは、建物だけではなく、その下にある「土地」もちゃんと見ていく必要があります。
「水で地盤が緩む」という話
よく、
「雨が続くと地盤が緩む」
という話を聞きます。
もちろん、すべての土地が雨で簡単に緩くなるというわけではありません。
地盤の種類や土質、地下水、排水の状況など、さまざまな条件によって違います。
ただ、水と土の関係は切っても切れないもの。
特に、水を多く含みやすい軟弱な地盤や、造成された土地などでは、地盤の状態をきちんと確認することが重要になります。
大雨の後に土砂災害が起きたり、道路が崩れたりするニュースを見ると、
「水って本当に侮れないな」
と思います。
普段はただ流れているだけに見える水が、条件によっては地面を動かすほどの力を持つ。
ラフティングで感じた川の勢いを思い出すと、なんとなく実感できます。
土地は見ただけでは分からない
家を建てる土地を見た時、
「平らだから大丈夫そう」
「地面が固そう」
「昔から家が建っているから問題なさそう」
と、素人目には思ってしまいます。
でも、地面の中までは見えません。
表面がきれいに整っていても、その下にどんな地層があるのかは別の話です。
だからこそ、住宅を建てる前には地盤調査を行います。
調査によって、その土地の地盤が建物を支えるのに十分なのかを確認する。
必要であれば、地盤改良などの対策を検討する。
こうやって、見えない部分を一つずつ確認していくわけです。
これって、考えてみればかなり重要な作業ですよね。
「見えないところ」ほど大事だったりする
住宅って、完成すると見えなくなる部分がかなりあります。
基礎もそう。
柱や梁などの構造部分も、仕上がれば壁の中です。
断熱材も見えなくなります。
そして、そのさらに下には地盤があります。
普段暮らしていて、
「今日の地盤はどうかな?」
なんて考える人はいないでしょう(笑)。
でも、実際には家を支える大切な部分。
見えないからこそ、家づくりの段階ではしっかり確認しておきたい。
今回ラフティングをしていて、水の勢いを体で感じたことで、そんな当たり前のことを改めて考えました。
川も土地も「場所」が大事
長瀞の川を見ていて、もうひとつ面白いなと思ったことがあります。
同じ川でも、場所によって流れがまったく違うんです。
穏やかなところがあれば、急に流れが速くなるところもある。
岩があれば水がぶつかって流れが変わる。
川幅が変われば、また流れも変わる。
「水だからこう」という単純な話ではなく、その場所の条件によって大きく変わるんですね。
土地も同じなのかもしれません。
同じ地域でも、場所が少し違えば地盤の状態が変わることがあります。
昔は田んぼだった土地。
埋め立てられた土地。
丘陵地。
川に近い土地。
造成された土地。
それぞれに特徴があります。
だから「この地域だから大丈夫」ではなく、実際に建てる土地を確認することが大切なんでしょうね。
地盤は、家づくりのスタート地点
家づくりというと、どうしても「どんな家を建てるか」に目が向きます。
もちろん、それは楽しい部分です。
外観を決めたり、間取りを考えたり、素材を選んだり。
夢が膨らむところですよね。
でも、その前にあるのが土地です。
そして、その土地のさらに下にあるのが地盤。
家づくりのスタート地点は、案外もっと下の方にあるのかもしれません。
どんなに良い材料を使っても、どんなに素敵なデザインを考えても、建物をしっかり支える土台が必要です。
だからこそ、地盤調査や基礎計画というのは、派手さはないけれど非常に重要なものなんだと思います。
台風の後だからこそ感じたこと
今回のラフティングは、台風の直後ということもあって、普段以上に水の存在を強く感じる体験でした。
「水ってこんなに動くんだ」
「こんなに力があるんだ」
と、身をもって感じる。
もちろん、そんなことを考えるより先に、
「うわー!」
「めちゃくちゃ揺れる!」
と叫んでいたわけですが(笑)。
それでも、遊び終わってから振り返ると、川や土地、そして住宅についていろいろ考えさせられる一日でした。
自然は、人間が思っている以上に大きな力を持っています。
雨も風も、水も地面も。
普段は何気なく存在しているものですが、条件が変わると、その姿を大きく変えます。
楽しい体験から、家づくりを考える
ラフティング自体は、ただただ楽しい休日でした。
友人たちと騒いで、びしょ濡れになって、川を下って。
「またやりたいな」と思えるくらい、いい体験でした。
そんな楽しい一日の中で、ふと「水ってすごいな」と思い、そこから地盤のことを考える。
こういう何気ない体験から、住宅について考えるのも面白いものです。
家は自然の中に建つもの。
暑さ、寒さ、雨、風、地震。
自然の影響を完全になくすことはできません。
だからこそ、それらとうまく付き合える住まいをつくることが大切なんでしょうね。
そして、その一番下で家を支えているのが地盤です。
次は台風直後じゃなくてもいいかもしれません(笑)
今回のラフティング、台風直後というなかなか攻めたタイミングでした。
もちろんプロの判断あってこそですが、個人的にはかなり印象に残りました。
水量が増えた川を下るスリル。
普段とは違う川の表情。
そして、そこから考えた地盤のこと。
ただ、今回改めて思ったのは、家づくりも自然との付き合い方なんだなということ。
地面の上に家を建て、雨や風を受けながら暮らしていく。
だからこそ、土地を知り、地盤を知り、その場所に合った家を考える。
目に見える部分だけではなく、目に見えないところまで含めて住まいを考える。
そんなことを、台風後の荒々しい川を下りながら、ずぶ濡れになった私がぼんやり考えていました。
……まあ、次回ラフティングに行く時は、できればもう少し穏やかな日にしていただきたいですけどね(笑)。
